越中懐古  <李白>





読み方

  •  越中懐古  <李白>
  • 越王勾践 呉を破って帰る
  • 義士家に還りて 尽く錦衣
  • 宮女花の如く 春殿に満つ
  • 只今惟 鷓鴣の飛ぶ有り
  •  えっちゅうかいこ   <りはく>
  • えつおうこうせん ごをやぶってかえる
  • ぎしいえにかえりて ことごとくきんい
  • きゅうじょはなのごとく しゅんでんにみつ
  • ただいまただ しゃこのとぶあり

詩の意味

 越王勾践が長年の仇であった呉王夫差を打ち破って国に凱旋した。その戦いに従って行った忠義な者たちは、故郷に帰るとみな錦織りの服をまとって、華美な生活にふけった。

 そのころ宮廷の女官などにも美しい人が多く、まるで花が春殿に満ちていると思えるほどであった。しかし、今は当時をしのぶよすがもなく、ただ鷓鴣が寂しく飛び交っているばかりである。

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