洞庭湖に遊ぶ
https://youtu.be/wDRP-dbLQTA?si=sYNT6fCi0d21ofjI https://youtu.be/Z71bAufI2VE?si=HSh1y4P6C5ddaggu 読み方 洞庭湖に遊ぶ <李白> 洞庭西に望めば 楚江分かる 水尽きて南天 雲を見ず 日 落ちて 長沙 秋色遠し 知らず 何れの処にか 湘君を弔わん どうていこにあそぶ <りはく> どうていにしにのぞめば そこうわかる みずつきてなんてん くもをみず ひ おちて ちょうさ しゅうしょくとおし しらず いずれのところにか しょうくんをとむらわん 詩の意味 洞庭湖から西方を望めば、楚江が分流して湖に入っている。湖水が尽きるところ(水平線)、南の空には一点の雲もなく晴れわたっている。 やがて日は落ちて、長沙の方は、秋に色づいた陸地が遠く見えている。ただ広々としていて、悲劇の女神である湘君をどこで(どの方角に)弔ってよいかわからない。 語句の意味 洞庭湖揚子江中流にある中国第一の湖 広さと景観は雄大を極める 楚 江長江をこの地方では楚江と呼ぶ 洞庭湖に注ぐ 長 沙洞庭湖の南100㎞にある 今の湖南省の都 楚江の支流である湘江の東岸にある 湘 君伝説時代(紀元前3000年ごろ)の帝王堯(ぎょう)の娘 姉を娥皇(がこう)妹を女英(じょえい)といいともに舜帝に嫁した 舜が国内巡視中蒼梧(そうご)で没すると二妃(にき)とも湘水に身を投げた 二人を湘君といい湖水の神として崇めている 洞庭湖北西端の君山に湘君の祠がある 鑑賞 スケールの大きい叙景から懐古へ 洞庭湖を遊覧した時の詩で、5首連作の第1首である。前半は西に南に頭を巡らして、実際には見えないが「楚江分る」「水尽き」と言って、想像も含めて渺々(びょうびょう)たる洞庭湖のスケールの大きさを実感させる。洞庭湖といっても雨季と乾季では面積が変わる。雨季は最長南北130㎞、幅100㎞ともなる。後半は「日落長沙」「湘君」など歴史上の語句を用い、過去にスポットを当て、懐古詩で終わっている。つまり李白たちは湖上から雄大な光景を眺めながら、3000年前、舜帝に殉死した悲運の湘君を偲んでいる。 悲運と言えば今船に乗る3人も左遷されたり流罪(るざい)の身であったりして、決して幸運な者たちではないからこそ、湘君が浮かんだのかもしれ...