天門山を望む <李 白>
https://youtu.be/ufJs4oaROkA?si=FdAf2FDMfX8lyhmM https://youtu.be/Uaz0pZUIK_8?si=9yVTHE4AAtOIKM33 https://youtu.be/RKPgq3iCCjU?si=NrdJi93PImfyOOu0 https://youtu.be/yxwwmINW6K0?si=3PE6xqEW9idzRiIy 読み方 天門山を望む <李 白> 天門中断して 楚江開け 碧水東に流れて 北に至りて廻る 両岸の青山 相対して出で 孤帆一片 日辺より来る てんもんざんをのぞむ <りはく> てんもんちゅうだんして そこうひらけ へきすいひがしにながれて きたにいたりてめぐる りょうがんのせいざん あいたいしていで こはんいっぺん にちへんよりきたる 詩の意味 天門山は真ん中から断ち切られて、その間を楚江が流れている。ここで深みどりの川は東の方に流れて、さらに北に向きを変えて流れている。 両岸には青々とした山が向き合って突き出しており、その切れ目の奥の方から一艘の舟が下って来るのは、まるで太陽の沈むあたりから流れ下って来るかのようである。 語句の意味 天門山 今の安徽省当塗県(あんきしょうとうとけん)の西南の蕪湖(ぶこ)のあたりにある山で東梁山(とうりょうざん)と西梁山の二つの山は揚子江(長江)を挟んで向かい合いその形があたかも天の門のようになっているところから名づけられた 楚 江 揚子江 このあたりは春秋時代から楚国と呼ばれていたのでこの名がある 碧 水 深みどりの川 鑑賞 中国の雄大な景色を描いた神技の傑作 この名称の山は中国には幾か所もある。ここでは作者が安徽省から揚子江を南東に下る途中、舟中から天門山を望んで作られたもの。年代は不明だが50歳ごろかとも。一・二句で聳え立つ両山と大空を、さらに滔々たる大河のうねり流れるさまを描き、三句目でやおら目を転じて彼方上流を眺めると帆かけ船が小さな影となって下って来る図は、遠近法の効果を最大に利かせ、雄大な自然を余すところなく描いている。つまり大叙景詩である。 胡応麟(こおうりん)という昔の学者は「この詩および『早発白帝城』などはともに自然を最高に表現している。まことに神技の作品といえる」と絶賛している。 漢詩の小知識 ...