そうです。
日本の天皇崇拝
1945年8月、広島と長崎に原爆が投下されるまで、昭和天皇は降伏を拒み、日本国民も降伏しなかった。 無条件降伏後は、天皇の信仰への影響力と政府による政治の場が強制的に切り離された。つまり、朝廷はそのまま残り、アメリカ 風の政教分離が導入されたのである。あとから考えれば、藤谷が述べているように、アメリカのリーダーはーフランスやロシアの革命では王や皇帝は暴力的な最後を迎えるという異なるやり方がとられたーハーヴァード大学教授で日本史の専門家だったエドウィン・O・ライシャワー による1942年9月の文書にしたがったようである。ライシャワーは、昭和天皇を戦後の「傀儡政権」の長として残しておくことが、東アジアにおけるアメリカの利益にかなうだろうと助言した。日本文化にある天皇の「物語」の力を認識したアメリカは、天皇崇拝には手をつけない形で第二次世界大戦の和平合意を考えたのである。
天皇は象徴としての権限しか持たないが、今も、神を祖先とする長年の「物語」から引き続き強大な心理的影響力を振るっている。日本の義務教育の「歴史」では、日本の侵攻について内容が減らされ、占領地での残虐行為が省略され、決定的な敗北の屈辱が覆い隠されている。 そのため、天皇の神話と古代から続くその象徴は今も消えていない
捏造と欺瞞の世界史 バリー・ウッド (著), 大槻 敦子 (翻訳)
沒有留言:
張貼留言
注意:只有此網誌的成員可以留言。