江南春望。杜牧
江南春望。杜牧
千里鶯啼いて 緑紅に映ず
水村山郭 酒旗の風
南朝 四百八十寺
多少の楼台 煙雨の中
こうなんしゅんぼう。とぼく
せんりうぐいすないて みどりくれないに えいず
すいそんさんかく しゅきのかぜ
なんちょう しひゃくはちじゅうじ
たしょうのろうだい えんうのうち
詩の意味
江南地方には春が千里四方に満ちていて、いたる所で鶯(うぐいす)が鳴き、緑の若葉は赤い花に映りあってまことに美しい。水辺の村にも山あいの村にも、酒屋の旗が春風(はるかぜ)にひらめいているのが見える。
思えばあの南朝のころには仏教が盛んで、この地にも480もの寺院が建てられていたというが、今もなお多くの楼台がその名残(なごり)をとどめ、煙るような霧雨の中に聳(そび)え立っているのがあちらこちらに見える。
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江南はどこまでも広がり、ウグイスの鳴き声とツバメの舞う姿が春の訪れを感じさせます。川沿いの村や山あいの町では、風にはためく酒屋の旗があちこちに見られます。
かつて南朝の時代には数多くの寺院が建てられ、その名残として四百八十もの寺が今も残されています。煙るような雨の風景の中に、歴史を刻んだ楼閣や寺院が静かにたたずんでいます。
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果てしなく広がる江南には、鶯が鳴き、燕が舞い、緑樹は紅花を映している。水辺の村、山に寄り添う城には、風に翻る酒旗が至るところに見える。
南朝以来、多くの寺院が建立され、今なお四百八十の古刹がその姿を伝えている。幾多の亭台楼閣が、けぶる煙雨の中におぼろげに佇み、往時の面影を偲ばせている。
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広々とした江南の地では、至るところで鶯がさえずり、燕が舞い、緑の木々が紅の花々を映し出している。水辺の村々や山あいの城郭には、風にはためく酒旗があちらこちらに見られる。
南朝の時代には数え切れないほどの寺院が建立され、そのうち四百八十もの寺院が今日まで残されている。幾多の楼閣やあずまやが、かすかな煙雨の中に、歳月の移ろいを物語るように静かに佇んでいることだろうか。
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